必死で走る俺。
それを笑うように、空にはだんだん濃くなっていく黒に、
ますます色濃くなっていくまんまるの白い光の塊。
その白い光の塊・・・
月。満月。言葉じゃ表せないけど・・・何故かめちゃくちゃ不安になった。
月が、あなたをどこかへ連れて行ってしまいそうで・・・・?
携帯は繋がらない。
電波は入ってるけど、何十回コールしても、出てくれない。
何十回メールしても、返してくれない。
きっと彼の携帯の着信履歴もメール受信BOXも、全部俺の名前で埋まってる。
鳴らし過ぎて、充電も切れちゃうかも。
藤真さん。
藤真さんも、藤真さんも俺と同じ気持ちだったんスか?
俺のこと、いつでも気に掛けてくれてて・・・でもどう接していいのかわからなくて、
そんな自分のことが嫌で、自信持てるはずもなくて・・・・
すっげぇ悲しくて胸の奥なんかぎゅって痛くて、夜も寝れなかったんッスか?
・・・・・藤真さん、俺もそうだったんスよ。
あれはマジでカンベンすよね、しんどかった・・・。
・・・でも、あなたが俺と同じ気持ちだってんなら、
電話に出てください、頼むから。
あなたは、藤真さんは今、
俺に、俺に一目でもいいから会いたいと、
会いたいと思ってくれてますか?
・・・俺はそう思ってます。
今この瞬間、無性に藤真さんに会いたいと、思ってます!!
すっっげぇ、そればっかり思ってます・・・・・・・・・・・・・・・・!!!
YUMEGIWA LAST BOY4
海南を飛び出してきた俺。
それから約1時間半、翔陽高校体育館。翔陽でも部活後の自主練が終わっていた。
バーーンと勢いよく体育館の扉を開け放った清田に
居残り練をしていたやつらは呆然とした。
そんなことまったくお構いなしに自分のこと(藤真のこと)でいっぱいいっぱいな清田、
興奮状態の猿のように血走った目つきで周りを見渡すと・・・・・
「い、いねェ!!」
・・・ひと言、叫んだ。
(静まり返った体育館に猿の雄たけび)。
「あ、あれって海南の・・・?」
伊藤のそのひとり言のようなつぶやきに副キャプテンの花形は我に返った。
「・・・おい!何やってる、部外者は立ち入り禁止だ!」
花形に続いて、他のやつらも遠巻きながら近寄ってきた。
「おまえ海南の・・・清田じゃねェか」
「何しにきたんだ、スパイか?」
「ナ・・・ナメんなよ!!ウチが翔陽なんぞにスパイを送るかよ!!」
清田持ち前の負けず嫌いさから前にもどこかで言ったようなセリフを再び言っていた。
「なんだと!翔陽なんぞ!?」
「てめェ殺されたいのか!いきなり入ってきて何だ猿が!」
翔陽のスタメンで見たことのあるデカいコンビが、ばきばき手の骨を鳴らしている。
はっ!こんなことを言いにきたんじゃない!!
(それに今のセリフだって藤真さんに知れたらただじゃ済まない)
「待て、落ち着け高野永野!
・・・何しにきたんだ清田。他校生が入ってきたのが知れるとマズいんだ」
花形が落ち着いた口調で言った。
「おっ、俺・・!!ふ、藤真さんは!?」
「藤真?」
「藤真だと!?なんでおまえが藤真を探してんだよ!」
「藤真さんになんかする気じゃねェだろうな、この野郎!!」
興奮している取り巻きたちとは対照的に、花形が別段不思議がることもなしに答えた。
「藤真なら、今日はもう帰ったぞ」
「帰った!!??」
「めずらしく個人練していかなかったんだ。用事でもあるのか・・・」
ここに来れば、ぜったい藤真さんに会えると思ったのに・・・。
どうすればいいんだろう俺。。。
拍子抜けしてその場にヘタり込みそうになった清田を、軽く支えてやるようにして花形が呟いた。
「最近あいつ、ぼーっとしてること多かったし、元気なかったしな。どうしたんだろうか?」
その呟きに弾かれるように清田が顔を上げると、花形と目が合った。
黒ブチめがねのレンズ越し、真剣な眼差し。この人ももしかして、何か知ってる?
でも・・・でも、俺!!
牧さんにも、花形さんにも誰にも、渡しはしない。藤真さんは、絶対誰にも!
「-ありがとうございましたっ、失礼しました!」
正気を取り戻した清田は、そう大声で言い残すと、
扉も開けっ放しで全力疾走で体育館を出て行った。
「・・・なんだったんだあれ!」
「あの野郎、藤真さんになんかしたらただじゃ済まさなねぇぞ!!」
「おいあの猿、追いかけて止めたほうがいいんじゃねーか!?
何するかわかったもんじゃねェぞ!!」
「はいは~いそこまでだ、静かに!各自練習を続けろ!」
「でもよー花形!」
「練習する気がないなら上がれ。あんまうるさいと明日藤真にチクるぞ」
「うっ・・・なんでだよー!」
・・・・・藤真。良かったな。幸せになれ。
最近ずっと様子がおかしいと思っていた藤真だったが、
さっき清田が飛び込んできたことで、少々の驚きはあったが
だいたいわかった気がしている花形であった。そして、その考えは見事に的中していた。
・・・だてに藤真の側にいて、親友やってきたわけじゃない。
「花形」
「・・長谷川」
「さっきの・・・」
「・・ああ」
「藤真、明日には元気になってるといいんだが」
・・・おっと、ここにもだてに親友やってきたわけじゃない男がひとり・・・。
「・・だがな長谷川、会えると思うかあいつら。
清田、ここ以外に藤真の行く当て知ってるのかな」
「・・・携帯ってものがあるだろ」
「携帯が通じないからここに直接きたんだろ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・ま、そこのところは海南のスーパールーキーの力でなんとかしてほしいところだな」
「そうだな。翔陽なんぞの出る幕じゃないよな」
「そうだな、翔陽なんぞだもんな俺ら。明日藤真元気ででてきたらチクってやるか」
・・・・そして、結構根に持つタイプの翔陽バカデカ藤真の世話焼きコンビだった。
ところで、花形の読みはここでも当たっていた。
清田には藤真の行く当てが検討もつかなかった。
海南のスーパールーキーの力もイマイチ発揮できず
(そもそもこういう場面で発揮させる力であるのか否か)
ただ、がむしゃらに走り続けていた。
『月になりたい』
どこで聞いたセリフだったっけ・・・
脳みそに酸素が足りていないためか、思い出せない。
必死で走る俺。
それをあざ笑うように、空にはだんだん濃くなっていく黒に、
ますます色濃くなっていくまんまるの白い光の塊。
月。満月。言葉じゃ表せないけど・・・
なんかめちゃくちゃ不安になった。
月が、あなたをどこかへ連れて行ってしまいそうで・・・・?
ずっと満月に見張られたまま、走り続けて。
もう完全に真っ暗な空に、ぽっかり浮かぶ巨大な真っ白な光。
その接点に何気なく焦点をあわせていると、自然と呼吸が整ってきた。
「はぁ・・・・・はっ・・・・・は・・・・」
『月になりたい』
『月になりたい。
私が月で、あなたが海ならいい。あなたの気持ちが満ちるのも干くのも私次第なら。
今日の巨大な満月の引力のように、遠のいていくあなたの気持ちを、引き戻せたら』・・・
・・・思い出した。
「”月なりたい”・・・か」
映画館を出た時に藤真さんがひとり言のようにつぶやいた、あの言葉。
それは、一緒に見た映画に出てきたヒロインの日記の一行目。
・・・その日記を残して、ヒロインは主人公の前から姿を消した・・・・
落ち着け。
藤真さんは、あのヒロインとはちがうんだから・・・・!
震えた手でズボンの後ろポケットの携帯を探った。
着信もメールも、何もない。
俺は、ひとつ深呼吸をすると、凝りもせずに再び彼に電話をした。
・・・・・・やっぱり出ない。
ストーカーのようにコールをしながら、海岸沿いを歩く。
何十回からして、また切って、またかけて。
藤真さんはもう、2度と俺の電話に出ないつもりかもしれない。
・・・もう、どうすればいいのかわからなかった。
ただ、壊れた機械のようにその動作を繰り返して歩き続けた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪♪♪
えっ?
・・・かすかに、音楽が聴こえた。携帯の着信らしきものが。
枕の下に押し込まれてしまったときのように、小さく、こもって・・・・だけど、確かに。
俺は弾かれたように走り出した。
音はあいかわらず小さく、それでも確実に大きくなっていく。
まさか・・・・・・・まさか
でも、
鳴ってる。ケータイが鳴ってる。
砂場でちょこんと体操座りしてる男子学生と思しき人の、携帯が鳴ってる。
こんな暗闇で、こんな人気のないところで。
ほんとうに頼りなく鳴ってる。
砂に埋められて、出してって主張してるように力なく鳴ってる。
それなのにその持ち主はまったく意にも止めないで、顔も上げないで、
来ない誰かを待っているようにも見えて、
全てをあきらめてるようにも見えるその人は、
お人形さんのような可愛い顔の、俺の大好きなその人は・・・。
「藤真さん!!」
水分の抜け切ったノドが軋んで、ひどく割れて掠れた声がでた。
顔もはっきり見えないほど周りは暗かったけど。
こんなとこに彼がいる偶然なんて有り得ないとも思ったけど、
・・・俺の第六感がビリビリ反応してる、その人は紛れもない、藤真さんひとりだ。
その事実が、俺を大声で叫ばせていた。
藤真さん、と呼ばれた人影が、反応する。
「な・・・・・清田・・・なんで」
ほら、そのよく通る、凛とした声は。
「藤真さん!」
「・・・来るな!」
その繊細な声から想像できないくらいに
俺を一喝すると彼は波打ち際に向けて持ち前の俊足で走り出した。
俺も慌てて堤防から飛び降りる。
着地と同時にローファーが、ズボンの裾が、さらさらとした砂に勢いよく埋まる。
でも・・・こんなの気にしていられない!
「藤真さん!!ずっと探してたんスよ!どうしても俺・・・直接会って言わなくちゃと思って!」
「バカ野郎!知るかよそんなの!」
「・・・藤真さん、とにかく止まってくださいよ!」
「俺はおまえに話なんてない・・今さら、聞く気もまったくない!」
試合でもこんな必死に走った事があるかよってくらい必死に、俺は今走ってる。
今日一日、毎日の練習の比にならないくらいに走ってる。
彼を追いかけながら、必死に叫んでる。
「俺にはあるんスよ話が!・・・聞けよ!!」
「・・・聞けだと馬鹿か!?年上に向かってなんて口の利き方だ!
牧はっっ・・・牧はなんて教育をしてんだっ!どうなってんだ海南!!」
「わわっつい!!と・・・とにかく止まってください頼むから・・・は・・はっはぁ」
「・・だったら追ってくんなー!!」
どのくらいそのおっかけっこは続いたのか、彼が砂に足を取られ
俺は彼をようやく捕まえられそうな距離に追いつき、手を伸ばし・・・
「触んな!」
「うわっ!」
彼は勢いよく俺の手を振り払った拍子に足元の砂を舞い散らせ、
また飛びだすように走り出す。
でもそっちはもう逃げれない。あるのは海しか・・・捕まえ・・うおっっ!?
バシャバシャバシャ・・・!!
「!!・・・・ふ、藤真さん!?」
なんてこった・・・入っちまったよこの人!夜の、10月の海に制服で!!
「何してんスか!?・・・信じられないっすよ!!」
いつも冷静で大人な藤真さんが、ひどく取り乱してる。
ワガママで、子どもな俺なんかよりも、ずっと子どもに見える。
「お・・俺はおまえの話なんて聞かないぞ!」
膝下まで海に浸かったまま、こちらも振り向かずにうつむいたままで藤真さんが言う。
まるで自分自身にそう言い聞かせてるように。
・・・そんなに俺、拒否られてるんすか。
たしかに、そうされても仕方ないくらい俺、ひどいことしてきた・・・でも!
「謝りたいんスよ!」
そう、謝って、俺のほんとうの気持ちを・・・。
「聞きたくない!!・・・謝りの言葉なんていらない!
知ってたんだ!おまえが罰ゲームで俺に告白してきたこと・・・ずっと前から!!
おまえが・・・おまえが俺のことほんとうはなんとも思ってないのに・・・
好きだって言ったこと!!オレ、知ってた!!」
「!?・・・それは違うっすよ!」
「・・弁解か!?いい度胸だ!
もう面は割れてんだぞ!三井に直接聞いたんだからな!!
オレがバカだったよ!おまえのまっすぐなとこが良いってずっと思っていたけど撤回!
この嘘つき野郎!!嘘つき野猿!!」
「なっ!ひでェ!!勝手に勘違いしといて!!」
「勘違いだ!?何がだよ馬鹿。おまえのしたことはサイテーなんだよ」
「うっ・・・・・・・・・ほ、ほんとうにすみませんでした・・・でも!」
「もっともそれを・・・それを信じた俺はもっと馬鹿で、サイテーだけどな」
「泣かないでください!」
「なに・を・・泣いてねェよバカ!この・・自意識過剰野郎が・・・」
「・・藤真さん、好きです。ずっと、好きだった、今も」
「・・何?・・そんなの、ウソだ・・・」
藤真さんは一瞬信じられないというように止まって、
あの日練習試合のあとそうしたように、
涙をいっぱいに溜めたガラス玉みたいな目で俺を捕らえたが、
また何か反撃しようと口を開こうとした。
・・・もう、勘違いはさせない、曖昧な言葉はいらない。
「たしかに、気持ちを伝えたキッカケは罰ゲームだった・・・
それはほんとにすまないと思ってます。
アレがなければ度胸のねー俺が藤真さんに告ることも、ずっとなかったかもしれません、
男として情けねぇ・・・でも、でも!藤真さんを好きだっていったのは罰ゲームからじゃない!
それだけは、嘘じゃない!本当の気持ちなんです!!
藤真さん!ずっと好きでした・・好きです、大好きっす!」
「・・・・・・・ウソ」
「ウソじゃないっすよ!
・・・あ!最初の映画のデートのときに俺がキョドってたのは
自信が持てなかったからっす!藤真さんに愛されるっていう・・・
なんか俺、ホントちっぽけで、
それに比べて藤真さんはキレイで大人でカンペキで・・・」
「ホントに・・・??」
「そうです!・・・だってだって藤真さんだって!
今みたいな顔、俺の前でしたことなかったでしょ、
今みたいに本音でぶつかってくれたことなんて!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
涙も鼻水だーだーで、きっと顔も林檎のように赤い。
髪の毛が、涙とねっとりした潮風で顔に張り付いている。
そんなに取り乱して、どこまでも感情的で・・・・・。
「・・・・・・・・・うるさい」
「なっ」
「”キレイで大人でカンペキ”な俺がこんなになったのは・・・
ぼろぼろになったのは今日が初めてだ。
・・おまえのせいだぞ清田、責任をとれ」
「せ、責任・・・・・?!」
この人って、こんな冗談めかしたこと言う人だったんだ。
・・可愛いじゃねーか。ヤバい。ますます好きだ。
だけど責任って、、どうすればいいんだろう、と思ってぼーぜんと立っていたら、
藤真さんがいきなり水をばしゃばしゃさせてやってきて、そして俺の手を掴んで・・・
ばっしゃーん・・・!
・・・俺は見事にカラダごと水に浸かった。
「・・・ぎゃ・・・ぎゃー!ひっでー冷てー!!藤真さんマジひでー!!」
「うるさい!俺の気持ちを罰ゲームのネタにしやがった罰だ・・・」
そういい終わるともなしに、今度は。
未だ起き上がれずにいる俺の手を掴んで、
引き上げるともなく、自分も一緒に、
俺に向かって、俺の真上に倒れ込んできた。
「わわわ・・・・!」
ばしゃーん・・・・!!!!
「わー!藤真さん!!
何やってんすかホントにあなたまで!風邪ひいちゃうじゃんかよ・・・」
そういって、俺の上に乗っかってる藤真さんを起き上がらせようと、
彼の両肩に手を置いた俺の首根っこを、ひんやりした藤真さんの手が包んだ。
そして
そして
藤真さんのくちびるが
ゆっくり降りてきた。
・・・ああそういえば。
ラストはハッピーエンドだった。
失踪したヒロインを、主人公が見つけ出して、捕まえるのだ。
藤真さんと一緒に見た・・・あの映画のラストだ。
『月になりたい』
『私が月で、あなたが海ならいい。
あなたの気持ちが満ちるのも干くのも私次第なら。
今日の巨大な満月の引力のように、遠のいていくあなたの気持ちを、引き戻せたら』
海。
潮の満ち干き。
作用する月の引力。
俺に作用する・・・月、なんかよりもっと強力な 「藤真さん」 って引力。
・・・俺は海?だってあなたしだいだ。
俺が満ちるも干くも、藤真さん次第だ。
おそらく、藤真さんとおそろいな俺の顔。
涙も鼻水だーだーで、顔も林檎のように赤くて海水まみれ。
濡れた髪の毛が、顔に張り付いている。
彼のくちびるが俺のくちびるに触れるまでの一瞬、
まぶたを閉じる瞬間、
彼の後ろに大きな満月が見えた
俺の愛しいキレイな彼を、何もかも敵うはずもない彼を、
嫉妬した満月が、ますますキレイに青白く照らしていた
それはまるで、
夢際のような出来事だった・・・。
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BGMはNICOTINE(ニコチン・大物邦楽パンク。清藤ソング)。♪FREAK ME OUT(頭がおかしくなるぜ)。
♪HELLO MY FRIENDって言っちゃって、お互いウザがってるのに離れられない二人。
清田と藤真はこんなに可愛くニャんニャんだったらいい。
清藤の日、ほんとうにおめでとう。
これからも二人がこんな青春パンクなバカップルであり続けますように(2004.10.4)
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2013.03.03 ひな祭りに改訂。再アップ。
レズビアンな2人だから、この日に突然改訂したくなったのかな?
何故かAEROSMITHのI DON'T WANT TO MISS A THING(アルマゲドン)聴きながら改訂。
アルマゲドンは、牧藤のテーマなはずなのに・・・。
とにかく、ひな祭りおめでとう!!何年経っても仲良く元気でやれよ。清田と藤真よ!!
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