・・・そこは平凡な学生生活を送りたいやつが行く場所じゃないぜ?
伝統ある文武両道の名門、
全国区マンモス校・海南大学。
その名のとおり海に近く、大学というより、すでに小さなひとつの若者都市だ。
で、そこの若者っての、何故だかイカれたやつのばっかの集合体だってウワサだぜ?
ビビって心臓止まっちまうような一般人は、立ち入り禁止らしいぜ?
そう、そこはまさに・・・・・・・
殺しにきたぜ I LOVE
YOU
SEA SIDE JET CITY
「1限必須・・ホンっマ敵わんわ〜ごっつ眠かったわ〜
何回やってもあかんもん、朝は、太陽は本気でカンベンや〜〜」
「うるっっせ〜なおまえはコウモリか、ドラキュラか!
そんなんだったら夜間部行けばよかっただろ、俺だって眠いやい!」
「なんちゅーことを!・・あかんて清田、夜間部は人数少ないやん!
ちゅ 〜 こ と は !!
その中に含まれる女子の人数も、
必然的に比例してめちゃ少なくなるっつ〜こっちゃで!?そっちのが眠気より敵わんわ!」
「・・・・目ぇ、覚めたみてーだな」
・・・この1日中女のことしか考えてない関西弁男、は俺と同じ工学部機械学科の一年生。
でも、実質的な年はこいつのが2つ上だったりする。(2つも上とは思えないバカっぷりだ)
なんでも高校を卒業して1年半、
まったく受験勉強をする気がまったく起きなかったらしい(大方遊びまくっていたんだ)。
そんなんなことをしていたこいつだったが、さすがにプーも飽きたらしくこの海南大に入ってきた。
(どうしてこんなやつが入れるんだ・・結構、うちの大学難いはずなのに)
実家は関西で有名な、某風俗チェーンを経営してる。曲者成金なのだ。
・・・そんなこいつの名前は、土屋淳。
「ちゅーても、すでに機械科の女子の少なさといったらないわ、完っ全に選択誤った・・俺のミスや」
「それは・・俺も思った!けど、おまえ学校に何しにきてんだよ!
それにおまえはいいだろ、何も校内で見つけなくても」
こいつは、見た目がいいせいか(認めたくないが)くやし〜がモテるからな。
・・しかもそっち系の行動力が呆れるほど並じゃない。
合コンは週3のペース。
金曜の夜はクラブでオールが確定事項ときた。
クラブ・・なんて俺、行ったこともねーよ恐そうだし!
先週も連れて行かれそうになった魔の手から、必死で逃げたところだった。
「ん〜、なんちゅ〜かやな・・
俺ほんまは、淡いキャンパス・ラブしたいウブでシャイな奴やねん!
できれば校内で可愛い子ちゃん見つけて、ほのぼのな恋がしたいんや」
「〜〜な に がウブだ、シャイだ!誰がだよだ れ が !!」
で、今、俺たちは揃って学食向かっていた。
今日は2限目が空きの日なので1限目終了後、その空き時間を使って、
来週月曜提出のコンピュータプログラミングの課題を終わらせようとしたが・・・
甘かった!やべーの!
・・・も、ホンキでさっぱりわっかんねーの!うき〜〜!!!
これはもう我が軽音きっての打ち込み系音楽ジャンル、サンプラー担当である、
情報科学部メディア学科所属の伊藤卓先輩にやってもらうアドバイスをもらうしかねぇ!今やるのは無理だ!
・・・というわけで2限終了後の昼放課には部の ありがた〜〜いミーティング があるし、
3限は普通に講義があるので今のうちに腹ごしらえしておくことにした。
・・お昼前の学食は人もまだまばらだった。
これが昼放課となると、一気に学食の外まで行列つくるくらい並ぶんだから、信じられない。
「あ〜、課題をすれば腹が減るってもんやな。何食べよかな」
「おまえ、何もしてね〜じゃん!!できても、教えてやんね〜からな!」
「あ〜?信長くんのいけず〜!」
「フン!」
1限目は音も立てずに爆睡。
さっきパソコンやりにいったときなんて課題に頭悩ませてる俺の隣で携帯のメールをパチパチ、だぞ!?
こいつは俺のが完成したらコピろうとか思ってんだろうが、絶〜対コピらせてやんね・・って
・・・・・・なんだぁ?
土屋が、食事のトレーを持ったままあらぬ方向を見て立ち尽くしていたのに、俺もつられる。
その先には・・・あ?
「・・藤真さん!」
俺の呼びかけに、藤真さんが目を丸くして、軽く手を上げた。
「こんちわ!藤真さんも、飯っすか!?学食で会うなんてめずらしいっすよね!」
「ああ、俺今日、講義は午後からなんだ。朝昼兼用で、ミーティング前に食べちまおうと思ってさ」
・・・この時間帯はひとりで食事している人たちがめずらしくない。
藤真さんも今から食べるところらしく、トレーには学食特製味噌カツサンドがのっていた。朝飯からソレですか・・。
「?・・あっちの子、おまえの友達?なんか固まってるみたいだけど」
「あ〜アレは気にしないでください見なくていいです!」
「変なやつだな?じゃ、ミーティングでな」
「はい!」
藤真さんはそう言うと、トレーを持って学食の外へ出て行こうとしていた。
今日は外が、めっぽう天気が良くて気持ちいい。学食横のベンチででも食べるつもりなのだろうか。
あの人、実はかなりマイペースな人だからなぁ。
・・・と、今まで何故だかアホ面をさらして、石造のように固まっていた様子の土屋が、
ものっっすごい勢いで俺に走りよって(突っかかって?)きた。
「わわわわっ・・!なんだよバカ!味噌汁こぼれるだろうが!」
「おい清田!今のは誰や!?どこのどなたなんや!!」
「藤真さん、だよ。建築学科の3年で軽音の先輩、同じバンドのドラムの人だなんか文句あっか!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「おい、なんとか言えよむっつりスケコマシ!なんなんだよ!」
「めっっっちゃ可愛いわ・・・」
「・・は?」
「待って〜な藤真さん!!!」
「ちょ・・土屋!おい!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「今ハタチで、今度21なんやろ?同じ年やん!俺、2年浪人してんのな、やから」
「そうなの?」
「・・あ、普通の浪人、ちゅうんはちょっーとちゃうかもしれん。
俺が高校3年のときにウチの家が・・自営なんやけど、倒産してしもうてな。
2年間、大学どころじゃなかったんやわ。
でも去年から親父が新しくはじめた事業がうまいこと軌道に乗って、
俺も・・奨学金もらいながらやけどこうして学校通えるようなってな」
「・・そうなんだ?・・大変だったんだな」
〜〜〜ウソつけ!!!!!
おまえが超!のつくほどの成金(正確にはこいつの親御さんが)で、
1人暮らしのくせに食器乾燥機まで完備された新築・分譲マンションに住んでて、
おまけに初めて知ったとき俺、目ん玉が飛び出るかもと思ったくらいビビったもの・・
なんと愛車は赤のフェラーリで(『入学祝にもろうた』 ってにっこりしながら言いやがった)・・・って俺は全部知ってるんだぞ!
だいたいそのロレックスの時計とアルマーニの上下ですでにおかしいじゃねーか!(学科でも完全に浮いてる)
おまえは急成長中ベンチャー企業の社長か?新宿のナンバーワンホストか!?ってんだ!
そんでもってなんでポカポカ陽気のお日様の下、3人で飯食うことになってんだ!?
このバカ、太陽は本気で無理なコウモリ男じゃなかったのかよ!?
「土屋くんてさ」
「あー、ツチヤでいいねんて呼び捨てで!同い年やん!
こいつなんて2つも下なのにタメ口ききよるし」
「なんだよ!おまえなんてそれで十分なくらいだろ!?」
「じゃ、オレのことも呼び捨てで・・フジマでいいよ?」
「わかった。じゃ、藤真。何やの?」
「土屋って、関西の出身だろ?そのしゃべり方」
「俺のもともとの出身は京都なん。で、中学からは親の仕事で大阪住んどった」
「関西にも、いい大学たくさんあるだろ?なんでわざわざ」
「海南大学来たのはな、堂本名誉教授の変換エネルギー学を専攻したかったからや。
あ、変換エネルギーてのはな、電機エネルギーを・・」
「ああ!?大ウソこくなてめ〜!!こいつホントは全然ちがいますよ藤真さ・・ぎゃっ!!」
「おー!すまんすまん!足ぶつかってもーた!」
「?・・大丈夫か清田??」
・・・土屋〜くっそ〜〜痛って〜!それになんだその話!!
おまえ、当時つき合ってた彼女がこっちの専門学校に入るから、
その子にあわせてその専門学校に近い海南に来たって言ってたじゃん!
(もっともその子とは入学して早々に別れたらしい。フラれたんだよトーゼンだよな!)
それになんだ変換エネルギーって・・さっきの1限目じゃねーか!!
俺にノート取らせて寝てたんじゃねーのかこいつはよ!!
「ふ〜ん、・・土屋て、イケイケに見えて結構マジメなんだな」
「イケイケやて?笑えるわ藤真〜そんなん死語やろ。天然やな自分」
「え?ちがうよそんなこと言われないもん。あ、オレなんか飲み物買ってくる」
そう言って席を立った藤真さんに、大声で教えてあげたい気分だ。
・・藤真さん、あなたは天然ボケです!ボケもいいとこです!! って。殴られるかもしれないけど。
でもほんとに、簡単に信じないでくださいよ!普通気づくだろ、こんな胡散臭いやつのこと!!
そんな悶々としてる俺の横で、土屋は顔をだらしなく緩ませて何やら夢見心地だ。
「・・おい!どういうつもりだあの人は男だぞ!?」
「も〜超ツボやわ、ごっつ可愛いわ〜、なぁなぁ、藤真ってカレシおるん?」
「な!!??・・な ん でカレシなんだよ!?」
普通、彼女だろ!?
もうこいつはこーいう方面のことはなんでもわかってそうで、心底恐ろしい。
「教えてくれへんの?ま、ええわ藤真に直接聞くさかい」
「アホか!・・とにかく藤真さんにはつきあってる人がちゃんといるから絶対無理!!」
・・・・その藤真さんの 『つきあってる人』 が大問題なんじゃないか!
もし、もし万が一こんなとこ見られたら・・・
「なんの話をしてるのかな?」
・・背後から、馴染みのある優しいテノールの声が掛けられた。
この声。まさか。
もしや。もしかしなくても・・・
・・・・恐る恐る振り向くとそこには、
白衣に身を包んで、いつもの微笑みの・・で、 で、 出た〜っっ!!!!!!
「じ、じじじじじじじじじじじじ神さんっっっ!!!」
「やだなぁノブ。そんなに驚かせちゃったかな?」
「神!おまえ講義は?」
・・目ざとく恋人の姿を発見した藤真さんが、清涼飲料を手にいそいそと駆け寄ってきた。
「今日の1・2限は実験で・・さっきまであそこの棟にいたんです」
といって、長い指でここのベンチが見渡せるすぐ斜め前の、実験棟を指さした。
「あ、だから白衣なの?初めてみた・・」
そういって頬を少し赤くした藤真さん。とは対照的、俺はきっと真っ青だ。
そこは見とれるところじゃ、赤くなるとこじゃないすよ!
怒りに脱ぐのも忘れて、飛び出してきたってことっすよ!?
『白衣は神さんの凄みをさらに増してる』・・、でしょう!?爆弾か化学兵器か、トンでもないもの造ってそうだ!
「おっと清田、紹介してーなこの方も。おまえの先輩なん?」
「ああどうも。君、ノブの学科のお友達?」
「ちょ、土屋!」
「そ、清田とは学科が同じですん、俺は土屋いいますねん」
「神です、初めまして。機械学科とは大変だね。
3年になるころには4割が留年してる学科だよね、
ちゃらちゃら遊んでると簡単にすっ転ぶみたいだよ?君も気をつけてね?」
「おー、なんか留年率高い言うんはよく聞く話やな。でもご心配に及ばんで、おおきにな」
「じじじじじ神さん、コイツほんと相手にしなくていいですから!ほら、土屋ももう」
「神は、同じバンドのベースなんだ。こいつが、もう・・めちゃくちゃうまいんだ」
藤真さんが嬉しそうに土屋相手に解説を・・・って、
火にガソリン注がないでくださいよやめてくださいよ出てくんなよあんたは頼むから!!!
「へぇ。じゃあB04みなさんお揃いってことやな・・おもろそうやん。
俺もギター弾けるんやけど。軽音、入ろうかいな」
「な!?」
「B04て音圧勝負みたいな歌やっとるゆーとったやん。
お前ひとりじゃ、音、薄いやろ。困ってへんの?藤真、実際どうなん?」
「バカかおまえは!勝手なこというなよ!!」
「うちのバンドは・・どうなんだろ。
とにかく部内はギター不足してるし・・軽音部楽しいよ?見に来てみるか?」
「ホンマに?見てみたいわ〜」
「心配してくれてありがと、土屋君?でも、俺たちのバンドも軽音部も大丈夫だから。
チューニングもろくにできなくて不協和音しか出せないような人は必要ないよ、
それに、B04はギター、ノブひとりで大丈夫だもんね、音作りも演奏もこれからもっと頑張るよね?」
「・・・・・・・・・・・・!」
顔こそ笑顔だが、目は笑っていなく完全にブチ切れている様子の、
それこそここまで怒っているのは初めて見るような神さんの形相。
俺はちょっと前に話題になっていた昼ドラ、
『牡○と薔薇』 の小○真珠の剣幕を思い出し、声もなく口をただパクパクさせていた。
「・・・神?」
そんな神さんの物騒な(口調こそ優しいが・・それが逆に怖さを倍増させている)
物言いを訝しがった藤真さんが、声を掛ける。
と、神さんは、その藤真さんの左手首をいきなり掴み上げた。
藤真さんの小さな悲鳴が聞こえ、
同時に飲みかけの清涼飲料の淡い緑の缶がハデな音を立てて地面にひっくり返る。
わ、あわわわわわ・・・・・!!!!
「さあ、もうミーティング始まるよね、行かなきゃね。失礼するよ」
「じ、神さん俺も行きますよ!」
「ごめんねノブ、ちょっと藤真さんと2人だけで話したいことあるものだから」
「え!ミーティング行くんじゃないんスか!?」
「ちょ、いたっ、痛い・・・神!どこ行くんだよミーティングは・・・・」
大学の文化系の部活動は、サークルのようなお遊びみたいなもの、って俺も最初ずいぶん気楽に思ってたのだけど、
(まあそういう部やサークルも多いみたいだけど)
実際の軽音部の内情は体育会系もびっくりの縦割り社会で。
ライブや合宿も、自分たちですべて企画から会場決め、チケットの販売、
当日の機材搬入、進行から音響までをすべて自分たちでやるため、
部の仕事、というものが驚くほど待っていた。
1年は完全な見習い、雑用。
2年が中心となって部を動かし(ライン。仕事は2年生が1番大変)、
3年はその監督(見張り・サポート)。
4年が幹部(何もしてないのに口を出してくるし、偉そうにふんぞり返ってる)。
そんなこんなの、部員100人超の軍隊並み音楽集団には 『ミーティング』 というものがある。
水曜の昼放課。
つまり、今日なんだ。
15分後なんだ。5分前集合当たり前の、地獄のミーティングが・・。
海南大学の軽音楽部員にとってミーティングは、毎回出席をとる必須科目と同じくらい必須なわけだけど、
さらに神さんはベース主将であって・・(ベースに関わる仕事の統括リーダーってことだ)
・・・でも、今の神さんは。
・・・・・驚いた俺を残し、わけもわからず焦る藤真さんを有無を言わせない力で引きずっていく。
彼らとすれ違う人たちが、みんな二人のそのただならぬ様子を呆然と見ている。
藤真さんの、慌てふためいた微かな抵抗と抗議の悲痛な声が、どんどん弱弱しく、遠ざかってく。
そして、転がった清涼飲料、が、透明な色を濁らせて地面にどんどん染みていく。
・・周りと同様、呆気にとられていた俺だったが、その白濁になっていく液体に、弾かれたように正気に戻った。
「神さん!?・・もうミーティングまで15分しか時間、ないですよ!?」
最後の抵抗で俺が叫んだ声にも、届いているはずなのに神さんは無言。
無言、だったのだけど、背中が語ってた。俺には読み取れた。
・・・・でも、それは決して良い返事ではなく・・・。
・・・神さんの背中、自然と頭に浮かんでくる、ブランキーの歌の吐き捨てるような一節。
『どうでもいいぜそんな事柄』
・・・・・俺は今、入学以来最高に蒼白になっていることだろう。
じ、じじじじじじじじっじじじじ神さ〜〜〜ん!!!!
「おーおーまぁ、えっらいきっついなーあのベース、真性サドやな。短髪ヤサ男が」
「・・・土屋!やめろ神さんのことをそんな言い方!もとはと言えばおまえが・・」
「で、あいつなんやろ藤真のカレシ」
「な! ・・ん で!」
もう、さっきからノンストップで心臓に電気マッサージかけられてる感じだ!なんだこいつなんで!?
「藤真のあのベタ惚れな様子もやし・・それに藤真、あの短髪とおんなじ匂いさせよってからに。
柑橘系の香水・・バーバリーか?まあ、なんでもええけどそりゃ気づくわな。
さらに言うとおまえのリアクションもわかりやすすぎや。単純明快、超・お子様やな」
「・・・・!」
「・・ま、とにかく俺は諦めへん。俺は狙った獲物はほんま逃したことないねん。
・・・藤真、気に入ったわ絶対落としたる。これは、学校楽しみでしかたないわ」
そう言い終わるや否や土屋は、自分の足元まで転がってきていた・・
・・藤真さんが飲んでいた清涼飲料の缶を拾い上げ、口の部分をべろりと濃厚に舐めて見せた。
こ れ が。
これが、おまえの言ってた可愛い子ちゃんとの淡いキャンパスラブ、ほのぼのな恋、なのか!?
み、みんな・・・や や や やややめてくれー!!!!
中学・高校と、うるさいやつ呼ばわりで半・問題児扱いされていた俺。
でもここに来てみて・・本気で自分がまともに思えてきやがるぜ!
1番年下の俺が、ホント1番まともだよ!
あの人たちは頭はいいかもしれないけど、
大好きで大切な先輩たちや悪友?だけど、
たまに本気でついてけない!どっかネジがふっ飛んじゃまってる人たちばっかだよ!
・・なんでこの学校は、こうもイカれた人たちばかりいるんだ!
・・・ここは平凡な学生生活を送りたいやつが来る場所じゃないぜ?
伝統ある文武両道の名門、
全国区マンモス校・海南大学。
その名のとおり海に近く、大学というよりは、すでに小さなひとつの若者都市だ。
で、何故だかその都市は、イカれたやつばかりで形成されちまってる。
平和におべんきょだけしたいお坊ちゃん、
月並みな恋愛だけしたいお嬢ちゃん、
・・・そいつはちょっとここじゃ無理だから、他あたりな。
悪いけどビビって心臓止まっちまうような一般人は、立ち入り禁止なんだ。
・・危ナイこと、イケナイこと、したいならあんた、一度来てみるといいよ。
そう、ここはまさに・・・・・・・
・・・まさに、 『ちょっと危険な感じのSea Side Jet City』
土屋には白か赤のフェラーリかポルシェかBMに乗ってホスい。左ハンドル似合う。
とりあえず土屋が貧乏なのは想像できない。
さらにこの文、清田視点だから笑いで過ぎてってる?けど、多分次回からヤヴァイ。もちっと続きます。
参考音源:『 Sea Side Jet City 』 BYブランキージェットシティ
ちなみに今のBGMはなんでかジミーイートワールドの新しいアルバム。フューチャーズ。