ゆっくりできるときって、実はそんなにはない。
今日は、そのそんなにはない、日。めずらしくお互い何もなく、ゆっくりできる日。
2005年6月4日の土曜、双方の休日。今日という日を、
オレの部屋で、神と一緒に過ごしてる。
さっきまで、セックスして。
今は、とろとろまどろんでる。
幸せ、だけど、
気持ちいい、んだけど、
そういやなんで二人きりになるとこうなるんだろうとも思う。
いや、いいんだけど。いいんだけど・・・?
静かなのを壊されたくない気分で、
でも、無音に耐えられなくなって、
オレは裸のままシーツをかぶった状態で、オーディオのスイッチを入れる。
流れ出したのは、ゲットアップキッズ。
ロボットの絵のジャケット、彼らの2ndアルバムの1曲目は、holiday。
そしてかけるだけかけておいて、
いつもは少し耳を傾けてしまうだけで涙が出そうになるその不思議な声を、音を、
オレは、歌詞カードを見ているふりをして聴き流す。
そう、歌詞も、読んでなんていなくて。
ほんとうは、彼のことだけ考えていた。
窓から差し込む光に、溶けていってしまいそうに美しく、オレの目に映る彼を。
オレは、いつも不安になる。
彼と、離れているとき。
体の一番奥の方で、繋がっているとき、でさえも。
この不安を、埋めたくて。
取り除いて、ほしくて。
神は、いつもオレと正面で向かい合わない。
どこか、怯えてる感じすら、するんだ。
どちらが先だったのか、わからないのだけど、
オレも、あいつに怯えてるんだ。
いつも、誤魔化し合う。
きのうも、その不安を、闇を、
誤魔化した。
どちらからともなく体を求めた。
その方が一晩中、自分でもわからない暗い心を開きあって口論するのより、
楽だから、かもしれない。
でも。
こんなこと、続けていて、いいのだろうか。
「どうしたの?」
「・・・あ」
眠っていると思った神が、半身だけ起こしてこっちを見ていた。
「ごめん、起こした?音楽、デカかった?」
「そんなことありませんよ・・・ずっと、目は覚めてたし」
「そうなの?」
「あなたが起きる、ずいぶん前からね」
「・・・声、かけろよ」
オレは、ちょっとムッとする。
「で、どうしたの?」
「どうもしない。歌詞カード見てるだけ」
「ああ、ハノイロックスのね」
「だーかーら違えって、ゲットアップキッズ!
おまえ、そのネタいい加減しつこいな、おもしろくないぞ」
「わかってますってネタじゃないし。だってそのCD俺が貸したんじゃないですか」
「わかってるなら尚更言うなよ、第一ハノイロックスと、似てないし」
「で、歌詞カードに何が書いてあったんです? 『同性愛は撲滅するべきだ』 とか?」
「.は?・・・なんで?」
「それで、そんなんなってるんじゃないんですか?」
「そんなんってなんだよ」
「そんな、不安げな顔してる」
そういって、長いまつげの真っ黒の大きなその目で、
オレを真正面から捕らえて。
オレは、
すべて見透かされそうになる。
・・・それが、さらなる怯えと不安を呼ぶ。
「・・・・・・・・・っ」
オレは、弾かれたように立ち上がり、
きのうの激しい情事のせいでその辺りに散らばって収拾がつかなくなっていた
Tシャツやら下着やらをかき集める。
オレのWEEZERの白T・・・水色!神のだ違う・・あった!
秒速で、袖に手を通す。
「・・・そんな急いで着替える理由、あるんですか?」
「ちょっとコンビニ行ってくる」
「!・・・あのですね、聞こえてます?」
「何?」
「雷。まだ遠くだけど、外も真っ暗になってきてる」
「・・ウソ」
「ウソだと思います?聞こえるでしょゴロゴロって。
それともあなたにはこの凶悪な音が鳥のさえずりにでも聞こえるってんですか」
その神の言い方に、またまたオレは、ムッとする。
いつも、こうしてバカにされてばかり。
回りくどい、執拗な物言い。
率直なのは、SEXのときだけで。
いつもは大好きなはずのその独特な言葉のテンポも、今日はオレの不安な心を逆撫でする。
「それにすぐ雨も」
「行ってきます」
「ちょ・・・・藤真さん!?」
どんどん黒に染まっていく空の下、傘も持たずに大またで早歩き。
バカ。神のバカ。
オレもバカだけど、あいつも相当バカだ。
それに、ガキだ。
オレもガキだけど、大人びて見えるだけで、あいつだって相当ガキだ。
不安とか、怯える理由とか。
なんでお互い、話さない??
どうしていつも・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・っ藤真さん!」
叫び声で後ろを振り返ると、神が全速力で走ってきていた。
鬼気迫る彼の様子に怯えたオレは、簡単に彼に捕まって左手首を捻り上げられる。
「なっ!?なんだよ!痛い、離せバカ!」
「・・なんです!?バカはどっちですか!!」
「痛い痛い!・・・あ」
ポツリ、と神の白くてすべすべした肌に、オレの大好きな肌に、水滴が。
と思ったら、
ザーーーーーーーーーーっっと。
夕立の到来。一瞬で一面だだ降りに、泉のように変わった。
「・・・・ぎゃーっ!」
「ほら!言わんこっちゃない!戻りましょう早く」
「やだ!」
「は?」
「オレはアイスを買いにくんだ」
「はい!?アイスなんて雷通り過ぎた後でいくらでも買いに行けるでしょ」
「今すぐ食いたいの!」
「・・・わけわかんないですよ!だとしてもすぐ裏のドラッグストアでも売ってるでしょ!」
「そんなんじゃダメだ!
今すぐ、ミニストップのクリーミーカラメルなんとかが食べたいんだ!
おまえは早く戻れ今すぐ!濡れるぞ風邪ひくぞ」
「もうべたべたに濡れてますって!誰のせいだと思ってるんですかまったく」
「オレのせいだ?頼んでないだろが!おまえはいつもそうやってオレのせいにする、オレをバカ扱いだ!」
「はい!?」
「オレの出身校は翔陽高校って言って、ムサい男子校だったが偏差値はバカくらい高かったんだ!
この大学には特別奨学生として入学したし!各学部成績上位者、たった5人しか選出されないんだぞ?
・・・・それにオレはお前より年上だし!一年余分に生きてるんだぞ!少しは先輩を敬え!」
「いつ俺があなたをバカ扱いしたんですか!?
それにあなたが賢いことくらいそんな具体例引き合いに出されなくても知ってますよ!
バカにしてるのはそっちじゃないですか、先輩とかなんとか言う前にあなたは俺の恋人でしょ!?」
「『俺の恋人』 だと!?なんだその言い方!オレがお前のもの、みたいじゃんか!」
「ちがうんですか?俺だって、『あなたの恋人』 だ!」
「・・・もういいよ」
「もういいって、何が!」
「とり合えず、今はいいんだ!
こんなこと言い合ってる暇あったら早く買いに行かなきゃ」
「何でアイスなんですか!アイスで誤魔化さないでくださいよ!」
「・・・・!誤魔化してなんてない!
もとはと言えばお前が誤魔化したんだ!
きのうはセックス、今は力でオレを捻じ伏せて誤魔化した!」
「な!?」
「おまえは、いつも誤魔化してる!オレたちは、誤魔化しあってるー!」
「!」
・・・・雨が降ってくれていてよかった。
オレの支離滅裂で子どものだだっこのような怒鳴り声も、勢いを削がれて地面に滑り落ちていくばかり。
流れ出して頬を伝う涙も、神に知られずに一緒に・・・・。
「・・・笑いたきゃ笑えば・・・怒りたきゃ怒れば。
・・呆れたなら、帰れば・・・・・・??」
「・・・・・いや」
「え」
「行きましょうかアイス買いに。
俺もアイスアイスって口に出してたら、食いたくなってきました。
食って頭冷やしたら、またちょっと、話しましょうか」
「・・・・頭、もうだいぶ冷えてるけどな」
「それにこれじゃ、傘もまったく役に立ちませんよね」
・・・そのとき初めて、神がコンビニの安っぽいビニール傘を
一本だけ持ってきていることに気づいて。
その、一本という愛しさに、
その傘の小ささに、
オレは、何故か胸が締め付けられた。
「俺、ハロハロの宇治金時にしよ。あ、ラムネも捨てがたいかも」
「・・・・」
「なんです?」
「おまえ、意外と知ってんだな」
「俺、実は隠れ甘党なんです」
「マジかよ」
「マジですよ、さ、行きましょ」
そう さらっ と言って、オレのさっきの怒りに満ちた叫びを咎めることもなく、
さっ とオレの右側に、車道側に回りこむ。
だからオレも、さらに神の右に回りこむ。
すると、また神が回りこんでくる。
「何?神って誰かと歩くとき自分が右側じゃないと落ち着けないわけ」
「わかります?何故かそうなんですよね」
「・・誤魔化すなよ」
「そっちこそ気づいてるくせにイジワルしないでくださいよ」
「・・・危ないだろうが車道側!」
「そうですね。だから俺はこっちがいい」
「オレのこと守ってる、つもりなわけ!?女扱いするなよ!」
「女扱いじゃないですよ。大事な人扱い、かな。
さっき、年上を敬えって言ってたじゃないですか、敬ってるでしょ、ほら」
「ばっ・・・年下なら大人しくオレに守られてな!
おまえ、置いていかれるのが恐いだけじゃんか!残されるのが!
オレが死ぬより、自分が死ぬほうが楽だ、とか思ってんだろ!まったく可愛くねぇ!」
「おっと!ずいぶんな自惚れぶりだ・・・でも、当たってるかも」
「な」
「藤真さん、オレはあなたに死なれたら、生きていられない」
「・・・それは、思い込みだぞ?」
「思い込みだとしても、俺はあなたが死んだら死ぬと思う」
「・・・それは、オレだって同じだよ」
・・・おまえに死なれたら、オレはきっと生きていられない。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ね?最近 『おやすみ』 って言ってくれなくなりましたよね」
「!」
「気づいてないとでも? 『おやすみって言うのは』」
「・・・『さよならを言うのと同じ』」
「holidayの、サビの訳ですよね」
「・・・気づいてた?」
「もちろん」
「・・・ハノイロックスじゃないぞ」
「わかってます。俺が、良いから藤真さんに聴いてもらいたくて貸したんじゃないですか、そのCD」
「わかってるんだったら・・・誤魔化すなよ、いつも」
「そう、なんですけどね。こういう性格で・・・」
「どんな?天邪鬼?」
「照れ屋、と言ってください」
「・・どこが、どの辺りがだよ」
「・・・俺も、なるべく誤魔化しませんから・・
あなたも、俺より他の人の、歌詞や本の言うこと信じるの、なるべくやめてくださいよ」
「オレは・・・・自分の信じれるものしか、信じてないよ」
「そうですか、じゃあ尚更いやだな」
「なんで」
「そりゃ、決まってる」
自分の信じられるものしか信じないあなた。
そんなの、そんな信念、打ち砕けない気がするじゃないですか。
気づいてくださいよ。悟ってくださいよ。
だって、口に出すのは恥ずかしすぎて。
自分が、嫉妬に振り回される自分が、醜すぎて哀れすぎて。
俺は、俺は、
そんなこと言えないけど、言わないけど、
あなたが俺の言うこと以外、何も信じないで生きてくれれば、って、思うよ。
俺が、あなたが今着ている、
そのWEEZERのバンドTシャツにすら、俺は嫉妬してます、って言われても、
気持ち悪いだろうし、そんなこと言われたってあなたも困るでしょ??
藤真さん、俺ね、
・・・生まれ変わってゲットアップキッズのボーカルになりたい。
ひどく頑固なあなたに、簡単に自分の言葉を信じ込ませちゃえるくらいの、その力が欲しい。
あなたを酔わせられるくらいの、涙腺を刺激できるくらいの、感情的な声で歌えるようになりたい。
ビビビビビビビビーッ!
ふたりの会話を、思考を遮る、クラクション。
背後から接近する、車にも気づかなかった。
狭い路側帯を並んで歩いている、オレたち。
オレは車道側の神を、思いっきり自分の方へ引き寄せる。
・・・自然と、抱き合う形になった。
「・・・ああ、ありがとうございます」
「だって、轢かれたら死んじゃうじゃん!」
「でも俺ほら、死んでも生まれ変わりますから」
「生まれ変わらなくていいから死ぬなよ・・そんなに生まれ変わりたいものって、何?」
「マット・プリオール」
「ゲットアップキッズのボーカルの?なんで?」
「内緒・・カッコいいからかな。7月で、解散しちゃいますけど」
「・・うそ!?なんで!今知った!」
「ショックなんだ?」
「はっ!?ビビるよそりゃ・・・初耳・・ええー・・・!」
「・・そんなにショック受けること、ないんじゃないですか」
「なんだよ、おまえなんかハノイロックスと聴き分けられないくせに」
「何言ってるんですか!俺は高校のころから彼らが好きなんです、最近知った人に言われたくない」
「じゃあ、おまえもショックだったんだろ?」
「そりゃもう。泣きそうでしたって、解散を聞いたときは一晩中」
「めちゃくちゃショックだったんじゃねぇか・・・」
「・・・確かに、そうでしたね」
確かに、そうなんですけどね。
俺は、いいんですけどね。
でも、あなたが悲しんでるところなんて、見たくないじゃないですか。
しかも、自分のこと、以外で。
いっそ、死んだ方が楽になれるのに、とかマシになるのに、とか思うよ。
目覚めたときから、あなたのこと考えてる。毎日。
ひとりで眠る夜は、必ず言いようのない不安に襲われる。
あなたと体を重ねている、時でさえ。
だから俺はその行為に没頭した。毎回脳裏から、払拭した。
それが誤魔化す、ってことになるなら、
あなたがそれを嫌がるなら、
どうやって埋めればいいんですか?この不安の、埋まらない隙間。
俺は、バカだから。ガキだから。
見つからないんですよ。
頑張っては、いるのだけど、見つからないんです。
・・・・ごめんね。
「藤真さん」
「なに・・・・?」
「いえ・・・ただ、ほんとにごめんなさい」
セックスで、難しい言葉で誤魔化したんじゃない。
それ以外に、方法を見つけられなかったんだよな、オレたち。
この不安の正体。怯えの、正体。
気づいていながら認めようとしなかったオレが、一番ガキだったな。
この正体は、おまえをなくすこと、嫌われること。
ただそれだけだったな。
おまえは、気づいてたんだろ?
オレのことをなくすこと、オレと同じくらい、
不安に思ってくれてたんだよな??
オレだって、口に出せないもの。
おまえが着ている、ゲットアップキッズのバンドTシャツ。
水色でパンダが3匹載ってて、最初は可愛すぎて笑ったけど、
実は着たらめちゃめちゃ似合った、そのTシャツ。
その、Tシャツにまでオレが嫉妬してるって知ったら、おまえ、
気持ち悪いだろうし、そんなこと言われたって困るだろ??
「謝るなよ・・・オレこそ、ごめん」
「あなたまで・・・謝らないでくださいよ」
「そうだな・・じゃあ、お互い謝るの、よそうか。今日はもう、禁止な」
「そうですね」
「オレは・・おまえがオレの側にいてくれればそれでもう・・・
だからもう、死ぬとか言うな。死なずにいてくれ、頼むから」
「そう、ですか?」
「うん。もし・・・もし、万が一、死んだら・・オレより早く死んだら」
「死ん、だら?」
「雷に、生まれ変わってきてくれるなら許してやってもいい。マット・プリオールじゃダメだ」
「雷?」
「うん」
「夕立とかじゃ、ダメなんです?」
「全っ然ダメだね。雷じゃなきゃ」
夕立は、みんなに降り注ぐから。
ほら、みんなじゃダメだろ?
オレだけを、オレだけを狙ってくれなきゃ。
オレだけに、落ちてきてくれ。
落雷。それが、おまえなら。
オレは、絶対笑って、喜び噛み締めて死ねると思う。
ビビビビビビビビビビビーーーーーッ
また、背後から迫る、疾走するクラクション。
ピシャーーーーーーーーーーン
目の前に走る一瞬の閃光・・・稲妻と、地面に刺さり振動させる音。
さすがに、鳥のさえずりには聞こえなかったけど、
オレにはゲットアップキッズの優しく疾走するメロディーに聴こえた。
感情むき出しの、心の琴線に、涙腺に引っかかるエモーショナルな歌声に聴こえてた。
神。
お前には、どうだった?
どう、聴こえてた??
あなたと一緒にいるときでさえ、
永遠と同時に、刹那を感じてる。
これは、こんなことは、長くは続かないって。
ずっと、ずっと自分の手をつけられないくらいに肥大した想いに、潰されそうに脅されてる。
でも、
あなたが微笑むから、
俺も微笑んでるんですよ。わかります?
ああ、今日が、今がこんな日でよかった。
あなたに気づかれないで、済むから。
この夕立が、叩きつけるような雨が、
俺のガキな心の誤魔化しも、肝心な本音も、地面に滑り落としていくばかり。
流れ出して頬を伝う涙も、藤真さんに知られずに、一緒に・・・・。
コンビニについたら、
店員が俺たちの濡れ具合を見て、ぎょっ とするに、迷惑そうにするに違いない。
それでも俺は動じずに、
あなたのリクエストのクリーミーカラメルプリンパフェと、ハロハロの宇治金時を注文する。
でも、
ハロハロの白玉団子は、
少なくとも、2つは藤真さんに食べられる。
上にどっかり居座ってるソフトクリームも、
その下で潰されてるあんこも。
俺に残るのは、きっと下のほろ苦い抹茶味の氷。
そして藤真さんは、
自分の、ほとんど残ってないクリーミーカラメルプリンパフェを、
俺に、食べるように勧める。
その、照れて、申し訳なさそうな彼の紅潮した顔を見て、
俺は、それに永遠を感じる。
それで、俺は、
泣きたくなるのを堪えて、微笑む。この上なく、優しくなれる。
「セイ グウッナーイ ミーン グッバーイ」
『say goodnight means goodbye』・・・・・・・・・・・・・・・
『おやすみって言うのは、さよならを言うのと同じ』 、か。
ウソのようにぴたりと止んだ雨。晴れて、開けていく視界。
外れた調子でholidayのサビを口ずさむ、あなたはご機嫌。
『おやすみって言うのは、さよならを言うのと同じ』
・・・・・あなたが、そう信じるなら、そう歌うなら、
俺たちの間で、封印しましょう。 『おやすみ』って、その言葉。
休日を、こうしてこれからも過ごせるのだったら。
次の年の今日の日も、また次の年もそのまた次も、
こうして過ごせるなら。
たぶん、雨が上がって残るのは、
あなたの誤魔化しも、裏も本音も、
全部流れ落ちたふたりの笑顔。
神様が、この世にいるというのなら、
間違っていたとしても、罪、だったとしても。
こんな日くらい、
こんな、ひどい夕立に打たれた日、くらい。
6月4日、晴れ、ところにより雷。たまの休日。
今日というつかの間の永遠だけ、どうか胸に刻ませてください。
そう、今日は記念日。
俺たちは、封印します。
『おやすみ』 という言葉と、 『さよなら』 という言葉を。
say goodnight means goodbye.
i
know you thought my life would stop with you away
maybe
I can see you on the holidays,
but
you're worlds away
I've
never forgotten all our yesterdays but i'm lucky if we're speaking on the
holidays
2005年6月4日、
ゲットアップキッズの、holiday を聴きながら。
参考音源、BGM・・・・・Something to write home about/The Get Up Kids
#1:holiday #9:I’m a loner dottie,
a rebel
Guilt Show/The Get Up Kids
参考文献・・・・・・・・・・・僕は君のここが好き(サブリナの法則)/中谷 彰宏
※The Get Up Kids・・・・元祖泣き・エモーショナルと呼ばれる彼ら。
エモーショナル系、というジャンルを初めに確立したのは彼らであるという声少なくない。
その声、疾走するメロディーは聴いているものを不思議と涙させる。
バンド結成から10周年を迎えた今年、2005年7月、北米でのライブを最後に解散をは発表。
http://www.jvcmusic.co.jp/getup/
※HANOI ROCKS・・・・・初めてゲットアップキッズキッズをバンドメンバーに聴かせたら、2人が2人とも
「ハノイロックスだ!」 と言いました。
http://www.jvcmusic.co.jp/hanoirocks/
※WEEZER・・・・・・・・・・泣きロックの大御所。ミュージシャンにも多大な影響を与えている。
アジアンカンフージェネレーションのVo、も崇拝しており、エルレガーデンに至ってはVo/Gのリヴァース・クモオに
宛てた歌まで歌っている。(アルバムBRING YOUR
BOARD#9:cuomo)
2005年8月に来日、サマーソニック2005に出演予定。
http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/weezer/