「何を見てるのだーりんー
女子高生ー好きなのーぉぉお」

ソノ人俺の大事なヒトは、キゲンが悪くなると シリメツレツ になる。

 

「・・オンチ」

「それはそれは悪うございましたねーっっ」

「何、怒ってル」

「怒ってねーよ」

「怒ってるじゃねーか」

「・・知らねーよ、ほっとけよ!」

 

 何。

トツゼン早歩きになったり、

ヘンな歌、歌いだしたり。

 

Feeling This

Get ready for action!  戦闘態勢、ととのえろ!

 

  

「・・・・・・・・・・・・!・・・・・・・・・・・・・!」

「うっさいな〜K子!何・・げっ・・何アレ!!」

「?・・・!・・・・・・・・・・・・!」

「ちょっと?!あの制服翔陽じゃん!!超頭いいんだよね・・しかもあの人!お人形さんみたい、あれで男??」

「・・・!!・・?・・・・!?・・・・・・・!?」

「ね〜うちらの女子力ヤバいって!!色白〜っ超キレー!!」

「・・・・!!・・・・!・・・!!」

 

 

うっせえ。

コノ人見て、サカってんじゃねー。

サカっていいのは、俺だけ。

 

 

 

そー思って、そのうっせー女どもを睨みつけてやろうと思っタ。

スカート押さえながら階段登ってくそのうるせーやつらを。

押さえないでいい長さにしやがれ。

まじ、うぜぇ。

おめーらのパンツなんて押さえなくたって見・・・

 

げ。

 

見えちまった。

 

 

んだアレ・・・け い と?

けいとのぱんつだ、ちゃいろいの毛糸!

 

やべぇ。

女のパンツなんてタブン初めて見たけど、まじで凹んダ。

見たくなかっタ・・・あんなキモいの。

夢に、でてきそーだ。あのヘンなぱんつ。

 なんでか知らねーけどおっかなすぎて目がそらせねー!

 

・・と、

 

トナリから向けられた視線に、つられた。やっと顔をソッチに動かせタ。

藤真サンが、おニンギョーみたいなまん丸な目で俺を見てル。

 

癒サレル・・・。

 

茶色ぱんつの呪い・・・藤真サン、解いてくれた。

 

藤真サンは、

あいかわらずきれーで。

もうさっきの、夢にでてこねーかも。

忘れられそー。もう知らねー。

藤真サン見てたら、

さっきの汚いのとか、ゼンブとんでった。

 

・・藤真サンがきれーでホントよかった。

そう思って ホっ てしたら、

はァ ってため息が出タ。

 

 

そーしたら、

すげー怒りだした。急に。その、俺のきれーな人が。

なんで。

何、一体。

 

 

 

ソノ俺の大事なヒトは、キゲンが悪くなると シリメツレツ になる。

 

 

「何を見てるのだーりんー
女子高生ー好きなのーぉぉお」

「・・オンチ」

「それはそれは悪うございましたねーっっ!」

「何、怒ってル」

「怒ってねーよ」

「怒ってるじゃねーか」

「・・知らねーよ、ほっとけよ!」

  

何。

トツゼン早歩きになったり、

ヘンな歌、歌いだしたり。

 

・・・あーもーわっかんねェ。

そー思っておーきいため息をもうひとつついたら、

前をずかずか歩いていた藤真さんが ぴたり と止まっタ。

そして、ちょこちょこ俺ん方によって来た。

・・やっぱカワイイ。

コノ人は美人だが、行動やしぐさがいちいちすげーカワイイ。ソコが好キ。

まーよくわからんがキゲン、直ったのか、

 

・・・・と思っタ、ら、そうでもねーみたいだった。

 

 

・・藤真サン、が格闘技スキだって、知らんかった。

デモ俺、なんでこんな目に合ってんのか、全然わかんねー。

 

・・・ちょこちょこ俺によって来た、

すげーカワイイ顔した俺の藤真サン、

 

は、

 

そのカワイイ顔で歯ぁ食いしばったと思ったら(その姿もカワイかった)、

左足をいきおいよく、  ぶんっ  って俺の腹に向けて振り上げてキタ。

俺はワケわかんねーまま正面からマトモんくらった。 

カワイイ藤真さんが放った、超キョーレツな左ミドル・・・

 

 

 

でもすげーぜやっぱアンタ。

何やらせてもすげー。

俺、よくわかんねーゴミ相手にケンカ何度かしたことあるケド、

こんなモン持ってたやつはいねー。

わき腹に、左ミドルがクリーンヒット。やべぇ、アタマくらくらしてきやがった・・

・・桜木のどあほーになんか知らんがイキナリ屋上で殴られたトキだって、

三井サンがヘンなの連れてきて体育館で暴れたトキ、アタマにモップ喰らったのだってこんな効いたかどーだったか。


 

 

コレとおんなじ蹴り、俺、TVで見たことアル。

・・・このキョーレツな蹴り・・・

 

 『伝家の宝刀、左キック!』

 

『神の左足!!』

  

・・・あ。

思い出シタ。

知らんかった。

格闘技、スキならこんど一緒に見にこー。

俺も実はチョット見る。

「・・ミ ルコ クロコッ  プ

 

・・だろ、この蹴り。

なぁ・・・?

 

そー聞こうかと思ったケド、

もらった蹴りがあまりにキョウリョクすぎて、俺の意識はそこでぷっつりした。

 

デモ、なんで俺、あんたの蹴りくらってんだ。

はて・・・?

も、ワケわかんねー。

何、怒ってンだ、藤真サン、あんた。

 

 

私が流藤を書くとギャグに・・流川がヘタレに・・・何故・・何故なの・・。
それよりも、あの!流川が一発腹にくらっただけで気絶してしまうような藤真の蹴りって・・どんな(以下自主規制)


☆ミルコ・クロコップ・・・神の左足(キック)、を持つといわれるK-1出身のファイター。
               国会議員だったり警察官だったり(今は違うらしい)と、色々な顔を持っている。